5月28日、iPadが日本でも発売され、新しい情報端末がまた1つ増えた。大画面のiPadは、電子書籍だけでなくゲームアプリのプラットフォームとしても大いに期待される。
【拡大画像や他の画像】 ゲームアプリの舞台は、PCや携帯に加えて、スマートフォンやiPadなど、実に多様になっている。プラットフォームが乱立するこの状況が今後も続くのか、あるいはどこか一強が出てくるのか、プラットフォーム競争の行く末が気になるところである。 プラットフォーム競争は、情報端末のハードウエアだけでなく、Webサイト運営というソフト面でも起きている。「オープンプラットフォームとは何なのか――DeNA『モバゲータウン』の戦略」で述べたように、今までプラットフォームといえば、情報端末や通信インフラを提供する企業を指したが、ソーシャルゲームでは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がプラットフォームとなり、その上にゲームアプリという別会社のコンテンツが搭載される。 この場合、プラットフォーム企業といえども、ハードウエアや通信インフラという巨大設備をおさえているわけではなく、ゲームアプリの提供企業と同様のWebサイトに過ぎない。すると、他産業よりも参入障壁が低いため、さまざまな企業からの流入が続き、プラットフォーム競争が激化する。 例えば、世界最大のソーシャルゲームのプロバイダーであるZyngaは、「Zynga Live」という独自のゲームSNSサイトを開始すると社内でアナウンスしたようだ(外部リンク)。自らがプラットフォームになろうとしているのだ。これまで、米国SNSのFacebookにおいて、農園系アプリの「FirmVille」など人気ゲームを多数リリースし、月間のアクティブユーザー数は2億5000万人以上と、Facebookの拡大にも貢献したと言われてきた。しかし、ここにきてこの関係に変化が生じ始めている。 ●「セルフィちゃんねる」の事例 今回のテーマは、「ハードウエアに頼らないプラットフォームとはいかなるものか」である。これが業界の趨勢を予見する鍵となる。新しいプラットフォームの可能性を考える中で、ジークレストの試みに目をひかれる。 ジークレストは、2003年創業のオンラインゲーム制作運営会社であり、オンラインRPG「トリックスター」など人気ゲームを擁している。その後、2006年からライトユーザー向けのポータルサイト「@games(アットゲームズ)」を展開している。トランプなどのミニゲームが63種類、その他にチャットや日記やアバターといったユーザー交流の場が用意された、ゲーム専用のポータルサイトである。 ジークレストはゲームポータルというプラットフォームを持ちながらも、mixiアプリに初期から参入し、複数のアプリを展開している。中でも、2009年8月にリリースした「セルフィちゃんねる(mixi内のページにリンク)」は、36万人超のユーザーを集めて人気である。これは、@gamesで使われているのと同じアバター(キャラクター)で、着替えをしたりマイミクとチャットしたりできるアプリである。 ほかにも、「セルフィトランプ」「セルフィれすとらん(6月上旬再リリース予定)」という、セルフィシリーズのアプリがリリースされている。 「セルフィトランプ」では、「大富豪」「7ならべ」「ババぬき」の対戦ゲームを最大4人まで一緒にプレイできる。対戦相手は、マイミクだけでなく、対戦ロビーで見つけることもできる。ちょっと暇つぶししたいときにちょうどよいアプリだ。操作するアバターも、本家サイトの@gamesでつちかった歴史があるだけ、洗練されていて魅力的である。 しかし、本当の意味で画期的なのは、「セルフィちゃんねる」で作ったアバターを使って、「セルフィトランプ」「セルフィれすとらん」を遊べることである。つまり、複数のアプリの間でアバターを共有し連動する仕組みになっている。「セルフィちゃんねるの周りに、サテライト的にアプリを配置していく」、ジークレスト取締役の長沢潔氏はその方針を語る。 さらに特徴的なのは、本家サイト@gamesへの還流である。mixiで「セルフィちゃんねる」に触れてとても気に入って、「@gamesでより深く遊ぼう」という人もいるという。 現在、登録ユーザー数のランキングが成功の指標とみられがちであるが、複数アプリとの連動や自社サイトへの還流を考えると、ソーシャルゲームの成功はさまざまな角度から考えるべきだろう。 ●ドメインレス・プラットフォームの可能性 筆者がこのアプリを一見して感じたことは、「ドメインレス・プラットフォーム」という未来の可能性である。 1つのアプリの枠におさまらない、新しいソーシャルゲームの展開方法である。アプリ間での客の動線、あるいは、mixiと@gamesという2つのプラットフォームでの客の動線を考えるという切り口である。複数のアプリやWebサイトが仮想的に結びつくことで、あたかも1つのプラットフォームとして機能する、新しいプラットフォームの可能性である。 プラットフォームの形態は、情報端末の規格というハードウエアから、特定のWebサイトとそこにコンテンツを載せるためのプログラム規格というソフトウエアに移った。後者に当たるのが、ソーシャルゲームのプラットフォームとなったSNSである。 これがさらに無形化し、サービス要素をベースとしたプラットフォームに進化する可能性が考えられる。そこでは、いかにユーザーを満足させて有料課金を引き出すかという、サービス要素が中心的な役割を占める。 これまでのコンテンツの評価指標を振り返ってみよう。プラットフォームの未来像は、収益モデル(マネタイズ)と評価指標に深く関係している。 民放テレビ放送と同じく広告モデルをとるならば、画面を見る目の「数」が何より重要となる。そこで評価指標として、視聴率至上主義ならぬ、PV(ページビュー)至上主義が生まれた。特定のページに対するアクセス「数」が、そのまま広告収入につながるからである。 時代は移り、動画サイトやユーザー投稿型のサイトが台頭し、1つのページを長く見るスタイルが増えてきた。そこで、コンテンツを見ている目の「数」だけではなく、見ている「時間」が重要と言われるようになった。実際に、動画サイトやSNSなどの近年の人気サイトは、「ユーザーの滞在時間が長い」と言われている。3年ほど前から、視聴率調査の大手ニールセンでは、ランキング算出の際に、サイト滞在時間を調査対象に組み込むようになった。 そして、リーマンショック後の広告収入の落ち込みから、ユーザー課金によるマネタイズが注目されるようになる。収入の源泉は、「金を払ってでも使いたいと思うか」というユーザー心理に存在するようになる。すると、アクセス数の意味は、相対的に低くなる。もちろん、人通りの多さはビジネスチャンスになるが、あくまでユーザーに金を払ってもらわねば意味がない。どれだけの人が課金するか(PU)、客単価はいくらか(ARPU)という別の指標が、売り上げを構成する。 ユーザー心理を突き詰めていくと、「ユーザーが生活のなかで、どれだけ意識してくれているか」が大事なのだという考えが出てくる。 携帯アプリが、この考えによくマッチしている。1日に使う時間はさほど多くなくても、心のどこかでいつも気になっていて、時間が空いたときについ見てしまう。人気の携帯アプリはそういう遊ばれ方をしている。 実際に画面をみている回数や時間ではなく、どれだけ気になる存在になれるのか。目指すのは、画面を見ていない時にも、頭の片隅に残るサイトである。そんな「ユーザー意識」を作り出すことができた時、特定のサイトやプラットフォームに縛られないコンテンツが可能になる。 サービス要素からなるプラットフォームでは、1つのサイトやアプリという固定の場にこだわる必要がない。ユーザーにどれだけ意識させ、どれだけ満足させるかが鍵である。そのノウハウが蓄積できれば、サイトやアプリの展開はもっと柔軟になり、固定の場にこだわらないドメインレス・プラットフォームの道も見えてくる。 プラットフォームの未来がどんな風に描けるか、不確定なところは多いが、こんな可能性を1つ念頭におきながら、今後の趨勢を見ていきたい。 【関連記事】 ・ 映画『アバター』から“アバター”の意味を考える ・ 「走りながらマーケティングする」――データに支えられたソーシャルゲーム運営 ・ オープンプラットフォームとは何なのか――DeNA「モバゲータウン」の戦略 ・ 樽床伸二国対委員長会見詳報(1)(産経新聞) ・ 密造覚せい剤は高い純度…科捜研が製造実験(読売新聞) ・ 知人宅を「後援会事務所」=経費4200万円計上―「適切」と説明・荒井戦略相(時事通信) ・ <商標法違反>元力士を書類送検 相撲甚句会ロゴ、無断使用(毎日新聞) ・ 一龍斎貞水さん 肺がん手術で入院(毎日新聞) #
by 6hiq5i2jar
| 2010-06-16 12:14
社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)の介護保険部会は31日、2012年度の診療報酬・介護報酬改定に合わせた制度改正論議をスタートさせた。介護保険の公費負担増や被保険者などの対象拡大の是非といった財源問題が焦点となる見通し。厚労省は部会の議論を踏まえ、来年の通常国会への介護保険法改正案提出を目指している。
介護保険制度が導入された2000年4月以降、高齢化の進展に伴って被保険者1人当たりの保険料負担が増大。65歳以上の平均月額は、制度導入当初の2911円から現在は4160円に引き上げられている。 【関連ニュース】 ・ 「対うつ病10カ年計画」策定を=関連4学会が初の共同宣言 ・ 制度改正論議スタートへ=介護保険、対象拡大など論点 ・ 自民公約原案骨子 ・ 組織票、民・自が争奪戦=低投票率なら重み ・ 「不適切行為」と改善勧告=虐待と認めず、介護老人施設に ・ 陛下が微熱、視察をお取りやめ(産経新聞) ・ <自殺>乗用車内に練炭、男女が死亡 埼玉・毛呂山(毎日新聞) ・ 生活保護費詐取事件 元代表、名前複数使い分け(産経新聞) ・ <毎日世論調査>鳩山内閣支持20% 退陣すべきだ58%(毎日新聞) ・ 出生率は前年並み1.37=4年ぶりに上昇止まる―厚労省(時事通信) #
by 6hiq5i2jar
| 2010-06-07 13:02
小沢鋭仁環境相は25日の閣議後会見で、熊本地裁に損害賠償請求訴訟を起こし、和解の方向で基本合意した水俣病未認定患者の救済対象者を判定する第三者委員会(委員5人)の座長に、吉井正澄・元水俣市長を選任したと発表した。環境省が依頼し原告の水俣病不知火患者会(熊本県水俣市、大石利生会長)と被告の国、熊本県、原因企業チッソの双方が同意した。第1回の委員会は30日、同市内で開く。
3月に基本合意した和解案では、救済対象者の判定について原告・被告双方が推薦する4人の委員と座長で構成する第三者委員会が当たるとした。同委員会がすべての原告の判定を終えた後、正式な和解が成立する見通し。 【関連ニュース】 <関連記事>メチル水銀:鯨の町・太地、一部住民の毛髪から平均の4倍 <関連記事>水俣病:救済を閣議決定 未認定3万人超対象 <関連記事>水俣病:「納得できぬ」「感謝したい」…54年の思い複雑 <関連写真>水俣病:鳩山首相、国の責任認め謝罪…慰霊式に初の参列 <関連写真>水俣病:救済法成立…「チッソ救済法だ」「早急な施行を」 ・ 両陛下が神奈川県へ 全国植樹祭にご出席(産経新聞) ・ <自然保護>動物の着ぐるみ姿でパレード 大阪(毎日新聞) ・ 篠山紀信氏を略式起訴 ヌード写真集の屋外撮影で(産経新聞) ・ <新党改革>現職3人立候補せず…参院選の第1次公認発表(毎日新聞) ・ <ビル不正登記>元後藤組組長に逆転有罪 東京高裁(毎日新聞) #
by 6hiq5i2jar
| 2010-05-28 13:07
7日午後1時45分ごろ、東京都練馬区の遊園地「としまえん」で、稼働中の遊具から少年が落下したと通報があった。少年は病院に搬送されたが、意識はあるという。
【関連ニュース】 ・ 事故情報を手軽に検索=データバンク、4月1日稼働 ・ 博多港のベイサイドプレイス全面開業=福岡〔地域〕 ・ 南九州市で竜巻=滑り台20メートル飛ぶ ・ 子どもの不慮の事故防げ=消費者庁がプロジェクト立ち上げ ・ 「一茶」関係の版木を発見=句会の募集チラシ ・ 赤ちゃんポスト「やって良かった」=運用3年で病院会見−熊本(時事通信) ・ 新型インフル 国内確認1年 感染伝達、患者は最後(毎日新聞) ・ 漫画家協会賞大賞に安部、鮎沢両氏(時事通信) ・ TBS社員装い20万円詐取=容疑の41歳男逮捕−警視庁(時事通信) ・ 尼崎の市営住宅に組事務所、組長に逮捕状(読売新聞) #
by 6hiq5i2jar
| 2010-05-12 14:05
鳩山首相は24日、群馬県を訪れ、世界遺産登録を目指す富岡製糸場(富岡市)や、日系ブラジル人など外国人の居住人口比率が全国で最も高い大泉町を視察した。
首相は、大泉町にあるブラジル人向けスーパーなどを視察した後、記者団に対し、「将来的にこの国はもっともっと開かれた国にしなければならない。日系ブラジル人が多く住む地域の声を聞き、政府が何をやるべきかを考えさせてもらった」と述べた。 ・ 「早慶レガッタ」でボート転覆 けが人なし (産経新聞) ・ <大崎市長選>現職の伊藤氏が再選 宮城(毎日新聞) ・ コラ!小学校でチューリップ200本折られる(読売新聞) ・ 鹿児島知事、官房長官との単独面会応じず(読売新聞) ・ 混合診療の原則解禁に「断固反対」−保団連(医療介護CBニュース) #
by 6hiq5i2jar
| 2010-04-26 13:31
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